栖。

「すみか」と読む。 「これがまあ、終(つい)の栖か、ゆき五尺」(一茶)。 妻が、吉野の便所に色紙を掛けているので、まいにち目に入いる。 雪に埋もれる、ひと間の藁葺の小屋。 出雲崎にある良寛の五合庵も同じような小屋だった。 「夜雨草庵のうち、双脚…

 衣食住。

人が生きていくうえでなくてはならないモノ、それは衣食住。 身体に纏うものから「枝刈」をはじめた。 「衣」は刈り残している。 書いてから「モーニングを着ることはないだろう」と思った。 奈良に帰った時に、さらに刈りこみをしようと思う。 きょうは、「…

 別れの礼儀。

ボクにとって「死の意味」は人と別れること。 家族や親戚、友人、人生のなかで知りあった人々との。 死は、いつどんな形でやってくるか予想はできない。 この歳になれば、今日明日かも知れない。 だから、予め別れの挨拶を書いておこうと思っている。 題して…

 炎を食す。

美味しいものは口から入るだけではありません。 炎を眺めながら一杯飲む味は格別です。 あては、胡麻豆腐とカリントウ。 酒は、白鶴の◯。 時は、昼下がり。 甚平の向こう側に、隠居が座っている姿を想像してください。 隣のおばさんは、「天国や」といいます…

 色違い。

沙羅双樹が紅葉しています。 誕生日に貰ったものです。 右と左にわかれた幹の、葉の色がそれぞれ違います。 隣どうしに植えている別々の木でも同じような歩調で成長するのに、同じ木でありながら違う色に変色するとは不思議です。 環境の変化が奇形を生み出…

 終章を書く前に。

久しぶりにカテゴリーを設けました。 ボクは、残された期間に「終章」を書くつもりです。 ボクの、この世に残す最後の文章です。 いつから書くか、何を書くか、まだ決めていません。 だから、期限をつぎの誕生日と決めています。 それまでには、72歳の人生…

 要休養。

奈良に帰って2日間、忙しい時間をすごしました。 自治会総会の準備、ユキナの誕生会、ひらひら日記の印刷と校正。 きのうは、ミントを伴って矢田山丘陵を縦走しました。 こどもの森公園駐車場に車を止め、矢田寺から松尾寺まで山道を歩き、小泉町から県道を…

 ユキナの誕生会。

きのうの夕方、奈良に帰ってきました。 彫刻用の板を頼まれたことと、4日に誕生会があるので参加するためです。 次の予定は一週間後の紅葉見物です。 それまでに、吉野に帰るかどうかきめていません。 自治会の用事もあるので奈良に居続けるかも知れません…

 静寂。

村は静かです。 ボクが、カンカンやっていなければ。 カメラを右に振ると、パーゴラです。 南側半分は波板を張り終えました。 天気がよければ、今日中に終わります。 今朝、炊事場の気温は9度でした。 つい先日までは、15度くらいでも寒いと感じていたの…

 半分。

パーゴラ南側の屋根をめくり、支えの木材を取り付けました。 今晩から雨が降り、寒くなるそうです。 今日中にできるだけやりたいと思っていますが、空模様はいま一つです。 屋根の杉皮を撤去するとその下のアスファルトは穴があき、木材は腐っていました。 …

 これも紅葉。

杉の木に巻き付いた藤蔓が色づいています。 梅林の殺風景な風景のなかで目立つ存在になっています。 梅は完落、桃と桜は落ち葉、これから栗や柿などが黄色くなってきます。 ここから見える山の色づきも年々寂しくなってきます。 数年前の景色を思い出しなが…

 一枚。

朝、ニュースを一覧し終わって、日記帳を開く。 何を書くかを考える前に、写真ファイルを開く。 書くことを決めて写真を撮るのではなく、写真を見て「きょうの一枚」をきめる。 一枚を決めて、書き始める。 写真が先で、記事は後だ。 今朝は数枚の写真を撮っ…

 ヨーガ。

ユミがヨーガの本を貸してくれた。 3分の1ほど読んで、奈良に置いてきた。 彼女は、ヨーガ講師の資格を持っていて、研修、研究に取り組んでいる。 彼女が現在直面している課題とボクの「ヨーガ」にたいする考え方とは開きがある。 そのことをよく心得てい…

 パーゴラ。

屋根が腐って、雨が漏るようになった。 きょうの一枚。 もともと、恒久的な建造物とは考えていない。 若い人たちのバーベキュー・ハウスだ。 屋根は、板張りの上にアスファルトを張って、その上は杉皮を割り竹で抑えている。 完成して10年以上になるから、…

 吉野は雨。

午後2時頃、到着しました。 丹生川上神社の紅葉はまだ始まっていません。 雨のなかで西の京の剪定材を車から降ろし、一段落したところで陽がさしてきました。 写真は、ウッドデッキの履物です。 クロックスの片方が何処を探しても見つかりません。 きっと、…

 兄。

ボクには、弟が二人いるけれども、兄はいない。 しかし、兄(けい)という言葉には「年長の友人に対する敬称」という意味がある。 その意味で、兄と呼べる人がいる。 従兄弟のTである。 父方の親戚で、同年輩のイトコ仲間が兄弟同様に育てられた。 彼が一番…

 奈良に。

屋根工事のゴミを車に積んで奈良に帰ってきました。 27日に親戚訪問、西の京の庭木剪定、紅葉見物などの予定あり。 吉野に帰るのは、来月になりそうです。

 下塗。

屋根の補修、上塗りを残して完了。 しばらく、漆喰の乾燥を待ちます。 きょうは、梅林に散らばっている古い木材を焼却します。 親戚訪問の予定もあるので、一度奈良に帰ります。

 闇鍋。

フラッシュの光がないとまわりはヤミ。 鍋の中に箸をツッコミ、接触感覚でつかむ。 疎開先で子供だけでつくった野外料理を思い出した。 孫ちゃんたちが、囲炉裏小屋で食べた芋煮の味が忘れられず、「また、食べたい」と言っている。 茶の間やリビングで食べ…

 「忘れていません」。

きょうの一枚は、2日前の「芋煮で一杯」。 芋をいただいた時に、「お返しもせず、頂きっぱなしで」と、とりとめもない御礼を言った。 見出しは、その時に貰った返事。 その一言。 ボクは、「もう、一年になりますネ」。 それだけの会話だった。 初めて聞い…

 栗。

イガのなかに、実は残っていません。 鹿かカラスが先行取得します。 ことしの栗はイガも小さく、数も少ないようです。 本格的に落ちてくるのはこれから先ですが、期待はできません。 きのうの一枚、気がつきましたか。 ウッドデッキにトイがついていたことを…

 過疎。

大きな虹が出た。 関西国際空港の方向を起点にして、ゆるやかなカーブを描き上空に向かっている。 雲は西に流れているので、まもなく雨が降ってくるのかもしれない。 村は静かに時間が流れている。 田舎は、過疎、過疎化、限界集落に向かっている。 ボクは悪…

 鹿害。

サクランボの木が鹿に噛られたようです。 鹿かどうかわかりませんが、まわりに鹿の糞がいっぱいなのでまず間違いはないと思います。 周りに草も生えているのに、きっと美味しくないのでしょう。 ことしは、雑草の生え方が少ないし、棘のあるような草が目立ち…

 行場。

大峰・大日岳です。 13日、イズさんが十津川旭から釈迦岳に登り、便りをくれました。 紅葉が始まり、熊笹が腰の高さまで伸びていたそうです。 大日岳の行場では、緊張したということでした。 いまやっている仕事が終われば、大豆生・井光コースを登るつも…

 果実。

柿はカラスと鹿に食べられて、まばらに実っています。 きのう、一つ採ってきて食べましたが、甘みはいま一つです。 収穫はしばらく先になりそうです。 その時にはいくつ残っているか。 栗の実ははじけて落ち始めています。 イガにアリがたかっていました。 …

 快晴。

風は冷たくなりました。 一週間ぶりの吉野です。 雨戸を開け、出るときそのままにしてあった布団を干しました。 祭りが終わってガクを奈良まで送り、ユキナの運動会、林家の子守、工事材料の買い足しなど色々とありました。 当分は、工事の続きと、草刈まで…

 「いただきます」。

きのうの日記で躾(しつけ)について意見を書いた。 食事のはじめに「いただきます」という。 子どもの時は、なぜ「いただきます」なのかわからなかった。 「いただく」相手は誰なのか。 誰に感謝の気持ちを伝えるのか。 そのうち、米をつくる苦労話を聞かさ…

 偽善。

「こんにちは」「さようなら」、「いただきます」「ごちそうさま」。 「子供には挨拶をキッチリと教えることが第一」。 そんな話が、ラジオから聞こえてきた。 ボクもそう思う。 しかし、強調されることに違和感をもった。 そんなことは当たり前だ。 わざわ…

 「すごい」文章。

「自然と人のあいだ」を読んだ人が「すごい文章」と言っていた。 イズさんから聞いた話。 http://d.hatena.ne.jp/hirahira0115/20120923 「すごい」の意味を辞書(goo辞書)で引くと、次のようになっている。 1 ぞっとするほど恐ろしい。非常に気味が悪い。…

 まつり。

丹生川上神社中社の太鼓台奉舁安全祈願祭。 小川祭、別名、喧嘩祭りとして有名。 最近は平和。 人が争う原因が変化した。 植林、木材にかかわるたくましい労働者が減って、神輿の担ぎ手を村外に頼らざるをえない。 祭りの伝統維持は村の存続にもつながる悲願…