値段はタダ取らない。

奈良市図書館に行って仏教の本を借りた。
仏教の思想1,と2、その他3冊。
  
なぜ、「仏教の本」なのかを書きだしたが、途中で気が変わって消去した。
書きだせば、長くなる、拘りができる、と思ったからである。
後に機会があれば書くことにする。
  
図書館へは、自転車で行った。
吉野暮らしが長くなると、乗り物が置いてきぼりになる。
奈良に帰ったときはできるだけバイクや自転車に乗るように心がけている。
一人で外出するときは車に乗らず、バスや徒歩を選ぶ。
バイクは、数回乗った。
初めてエンジンをかけるときは機嫌が悪い。
二回目は一発でかかる。
  
自転車は2台あるけれども、しばらく乗っていない。
マウンテンバイクとオンロード用だ。
2台とも二階のベランダに置いている。
駐車場は山野草で占領されているので、バイクだけを置かせてもらっている。
自転車はその都度、「二階のベランダ」まで担いで上がる。
ベランダは二つあって、一つは洗濯ものの干場、奥まったボクの部屋の前にあるのが自転車置き場だ。
回り階段、細い廊下、ベランダには窓を跨いで入る。
楽ではない。
自転車に乗れるか乗れないかよりも、保管に体力がついていけなくなる。
時間の問題だと思っている。
  
オンロード用の自転車は今年の春、東北に行く時に購入した。
折り畳み用で安物だけれども気に入っている。
マウンテンバイクに比べて格段に走りが良いからだ。
吉野を往復した時にこの車だったら楽にいけたのに、と何回も思った。
  
安物はやっぱり安物。
久しぶりの組み立てて走る準備をしながらそう感じた。
アチラコチラにサビが出て、車輪は前後共に空気が減っている。
ブレーキやチェーンなどに支障は出ていないので走ることはできた。
  
数日前に、西の京でサンペイさんの自転車を見た。
20年以上になる代物だ。
長い間、雨ざらしで屋外に放置されていた。
もともと、物を大事に扱うとか、時間をかけて手入れをする人ではないのに、ピカピカしている。
「値段はタダ取らない」というけれども、それも一理だと思った。
  
タイヤの空気を多めに入れて、帰りまでは抜けないように祈った。
「祈る」というのは一つの表現で、行動は伴っていない。
空気が抜けたときは押して帰る覚悟をした。
幸いにして、帰るまでに空気が抜けることはなかった。
現在、駐車場に置いている。
吉野に帰るまでに、もう一度乗ってみて、空気のヘリ具合を調べるつもりだ。
  
もう一台のマウンテンバイクは見たところタイヤの空気は張っている。
オンロード用よりも、少し値段が高かったからかも知れない。
乗る機会があるかどうかわからないけれども、捨て難いのは買った時の値段や拘りの度合いかも知れない。
「値段はタダ取らない」「値段のせいで捨てがたい」、どちらも一理だ。
  
きょうのスケッチでした。